アロマテラピーと聴くと「リラックス効果」がまず思い浮かびますが、本来「Aroma(香り)」と「Therapy(治療・療法)」を組み合わせた言葉で、フランスではかなり以前から病気の予防や体調不良の改善を目的とした自然療法と捉えられています。

アロマテラピーに使われる精油には様々な働きをする成分があり、それらの組み合わせが様々な作用を作りアロマテラピーの効果を生み出しています。

例えば、湿布に含まれている「サリチル酸メチル」という鎮痛成分があるのですが、ウィンターグリーンという植物から採れる精油には「サリチル酸メチル」成分が95％以上含まれています。湿布と同じ成分であることからわかるように、筋肉痛や炎症、肩こりなどの痛みを鎮めてくれる作用があります。香りはというとまさに湿布の匂いがします。面白いですよね。

アロマテラピーは香りを嗅ぐだけでも、脳へダイレクトに伝わり自律神経を整える視床下部やホルモン分泌にかかわる下垂体に直接働きかけます。そして呼吸をすることで成分が肺に取り込まれ血流にのって全身をめぐります。また、オイルマッサージなどで皮膚に塗ると肌から浸透し毛細血管やリンパ管から有効成分が吸収され全身に運ばれます。

香りの成分は想像以上に素早く身体に浸透していきます。アロマテラピーの魅力の一つはこの即効性です。試したとたんに「気分が癒された」「よく眠れた」「頭痛が治まった」などの声は少なくありません。

まだ試されたことのない方も是非一度、アロマの力を体感してみてはいかがでしょうか。